私は絵を見るのが好き。
と言っても、画家に詳しいとかそんなのではなく、ただ見て落ち着くだけ。
小さい時は実家のふすまに書いてあるよくある水墨画の山の風景をぼーっと眺めたり、歯医者さんに飾ってあるどこかの外国の路地裏の街並みの絵をぼーっと眺めて自分がそこにいるような、そこでの物語をぼんやりと作ったりしていた。
最近は浅野忠信の描く絵が好き。
どこか暗くって、物静かで、心が落ち着く。
村上春樹の小説と結びつくところがある。
心のずーっとずーっと奥の方にあるずっと暗闇にあるの記憶のような。なにか不思議な気持ちにさせられる。
写真よりずっと尊いものなのだ。